ラグビーワールドカップ2019観戦の旅

2019ラグビーワールドカップ日本大会を、おそらく世界最高レベルでたくさん観戦する予定の私が、自らの記録の意味も含めて運営しております。

アメリカ-イングランド0926

7🇺🇸vs🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿45

@神戸市御崎公園球技場

 

昨日、釜石でアップセットを目の当たりにしました。数ある要因のうちの一つとして、やはり「魔の中3日」があるのではないかと思い、そうすると今日は神戸がブライトンになるのでは、なんて期待をしてしまいます。
大会7日目の今日は、釜石から神戸に移動して、フレッシュなアメリカが中3日のイングランドに挑む一戦です。いま、さらっと「移動して」と言いましたが、この移動は結構大変でした。前日の釜石は17時頃鵜住居復興スタジアムを出て、釜石の魅惑的な夜は涙を飲んで諦め、仙台に向かいます。仙台で一泊し、翌日仙台空港から伊丹空港へ空の旅。伊丹から三ノ宮までバスで移動し、いよいよ神戸入りでした。この最後のバスは空いていましたが、その中にひとり、「釜石、ラグビー」のキーワードが入ったTシャツの男性がおり、心の中で同じ旅程を組む同志に敬意を払いつつ、御崎公園球技場を目指します。
この試合、今までで最も外国人観客が多いように思いました。後から聞くところによれば、イングランドファンが来日数でいうと最も多いらしいので、なるほどという感じです。


試合の話も少し。魔の中3日に対し、さすがに智将エディー・ジョーンズさんは闘い方を熟知しており、初戦とは大幅にメンバーを変えてきました。そして、それでも全く見劣りしない層の厚さは、さすがのホームユニオンです。注目は昨年の日本戦で活躍した新星、WTBジョー・コカナシンガ。
一方のアメリカは、近年ラグビーに力を入れ始め、国内プロリーグ「メジャーリーグラグビーMLR)」が始まっています。陸上選手だった7人制代表、カーリン・アイルズ(今回は代表入りせず)のように他競技からも引き抜いてきており、アメフトNFLの選手であったCTBポール・ラシケは、ぱっと見アメフトの防具をつけたままこちらに来てしまったかのような迫力ある体型です。
そんな両チームの対戦でしたが、とにかくイングランドの強かさが際立つ内容でした。とにかく各選手の基本スキルが高く、よく走ります。特にFW第二列、第三列の走力が光りました。彼らをコントロールする10番ジョージ・フォードはマンオブザマッチに相応しい活躍。キャプテンの12オーウェン・ファレルとのダブル司令塔も機能していました。彼らを、エディー・ジョーンズ氏のコーチングチームが率いていることを考えると、これは間違いなく有力な優勝候補だと思います。
アメリカ代表は、最後にトライを一つ返すのが精一杯でした。ただ、注目していた13ラシケ選手は、パワープレイ一辺倒ではなく、細かいパスやキック処理も上手でした。
最後に、一つ気になったことを。御崎公園球技場は屋根が開閉式ドームですが、当日はずっと締め切ったままでした。これにより大変蒸し暑く、観客はみな紙や団扇で仰ぎながら観戦していました。喉が渇いてビールがたくさん売れるためか?などと穿った見方をしていましたが、後から聞くと近隣への騒音対策のためとか。いやいや、だったら召致しないでくれよ、と思います。

 

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