ラグビーワールドカップ2019観戦の旅

2019ラグビーワールドカップ日本大会を、おそらく世界最高レベルでたくさん観戦する予定の私が、自らの記録の意味も含めて運営しております。

オーストラリア-ウェールズ0929

25🇦🇺vs🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿29

@東京スタジアム

 

昨日静岡でとんでもないものを目撃することができたのに、今日は今日でティア1の強豪同士がぶつかりあう。なんという贅沢な、非日常でしょう。大会8試合目は、東京スタジアムウェールズーオーストラリア戦です。


東京スタジアム、開会式&開幕戦に続いて2試合目です。初戦はメインスタンド寄りの席だったので気付きませんでしたが、バックスタンド側の席だと最寄りの飛田給駅からは遠いですね。グラウンドが見えているのにぐるーっと回らされて、全然中に入れないのには難儀しました。
※私と同じくらいのラグビー狂である弟によれば、東京の様々な駅から出ているシャトルバスのターミナルはバックスタンド寄りにあるらしく、今後は座席の位置を確認して交通手段を決めた方が良さそうです。


今大会、ウェールズは優勝候補と言えます。なんと言っても今年のシックスネイションズを制覇していますし、タレントも揃っています。一昨年のブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズのNZ遠征にてキャプテンを務めたFLサム・ウォーバートンは引退してしまいましたが、138キャップを持つLOアラン・ウィン・ジョーンズ主将、SOダン・ビガー、WTBジョージ・ノース、FBリー・ハーフペニーなどは健在。そして彼らを指揮するのはライオンズのヘッドコーチでもある智将、ウォーレン・ガットランドです。
一方のオーストラリア。前大会の準優勝チームです。両フランカーにマイケル・フーパー主将、デイビット・ポーコックを配置し、スコット・シオ、トル・ラトゥ、アラン・アラアラトアの第1列は強烈です。昨年のブレディスローカップオールブラックスのディフェンスを切り裂いた怪鳥イズラエル・フォラウを大会前に失ったものの、CTBサム・ケレビの力強さは健在ですし、カートリー・ビール、ジェームズ・オコーナー、リース・ホッジなど、複数ポジションをこなすユーティリティバックスを揃えているのも特徴だと思います。


試合の話も少し。開始0分、史上最速らしいですが、ウェールズは10ダン・ビガーのドロップゴールで先制します。そのまま序盤はウェールズが先行し続ける展開。キックの使い方も効果的です。前半最後にはSHガレス・デービスが相手のSHからのパスをインターセプトして独走し、23-8まで点差を広げました。オーストラリアは初戦もそうでしたが、どうもエンジンが掛かるのが遅いように思います。今回、コントローラーとなるべき10番が定まらず、クリスチャン・リアリイファノとバーナード・フォーリーを併用する形になっていますが、その辺りも関係するのでしょうか。
しかし後半4分に、オーストラリアはSOバーナード・フォーリーを早々に替え、22番マット・トゥムアにタクトを預けます。トゥムアは全てランで仕掛けていくのでオーストラリアのラインスピードが飛躍的に上がり、チーム全体が前懸かりになるのを感じました。ここから立て続けに2T2G1PGを加え、🇦🇺25-26🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿まで追い上げました。さすがプールDの覇者を決めるべき試合。しかし、ワラビーズはあと1本が出ず、逆にPGを返され万事休すです。
オーストラリア代表は、前半に取られすぎた感がありますね。今後を見据えると、3人いる10番をどう使うかということがカギになりそうです。そして、やはりフォラウがいれば!と思ってしまいますね。ウェールズは優勝候補の一角といって良さそうです。


最後に。後半の途中でオーロラビジョンに、帽子を被ってTシャツ姿のエディ・ジョーンズ氏の姿が一瞬写りました。どちらのファンか分かりませんが、会場は敏感に反応してブーイング。あれ、どういう意味だったんでしょうね。日本人はみんなエディさん嫌いじゃないだろうし、母国のライバルを率いていることをオーストラリア人が気にしてるのか、両チームともに決勝トーナメントに向けた偵察を嫌がってるのか。先日のイングランドアメリカの試合でも、エディさんは試合前のアメリカの練習をジーッと見つめていましたが、彼に見られるのは嫌でしょうね。少なくとも、常に注目を集めるスターの1人であることは間違いないと思います。

 

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