ラグビーワールドカップ2019観戦の旅

2019ラグビーワールドカップ日本大会を、おそらく世界最高レベルでたくさん観戦する予定の私が、自らの記録の意味も含めて運営しております。

スコットランド−サモア0930

34🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿vs🇼🇸0

@神戸市御崎公園球技場

 

ワールドカップでは、1次のプール戦が全部で40試合、決勝トーナメントが8試合あるわけですが、時間やお金による制約や、そもそも両立が物理的に不可能なカードもあるため、見に行く試合を選択する必要があります。私のように今回は一生に一度のイベントだと覚悟を決めても、その中でも一定の基準をもって観戦カードを選ばなければなりません。


私は今回、同じことができる環境にある稀有な人物とほとんど全ての行動を共にしている訳ですが、今回チケットを取る上で、2人で決めた方針は、①ジャパンの試合は全部見る(決勝トーナメントも含めて)、②アップセットが起こる可能性がある試合は見たい、③特に見たい国(ニュージーランド、フィジーなど)の試合を見る、④ジャパンと同プールの試合を見る、というようなものでした。


特に、今回はジャパンが素晴らしい戦いを見せてくれているため、ジャパンの決勝トーナメント進出に影響のある④の同プールの試合が重要になってきます。その意味で、ジャパンの最大のライバルであるスコットランドの動向は大変気になります。
さらに、ワールドカップのプール戦のレギュレーションは大変よく考えられており、今回のような接戦の場合はボーナスポイントの有無が大事になってくるため、本日のサモアスコットランド戦の最大の関心事は「スコットランドが4トライ以上を取って勝つことができるのか。」という点になりました。


本日の神戸はまだまだ暑く、屋根を締め切ったままの御崎公園球技場は大変蒸し暑い状態になりました。観客が暑い思いをするだけなら、ビールもたくさん売れるでしょうから良いのでしょうが、湿気や汗でボールがよく滑ります。子供の頃から楕円球に慣れ親しんだであろうサモアの人たちも良くボールを落としました。スコットランドも落としていましたが、やはり洗練された試合巧者。9番クレイグ・レイドロウ、10番フィン・ラッセル、15番スチュワート・ホッグを中心に要所要所を抑え、得点を重ねていきます。


特にSOラッセルのランニングスキルは高く、ジャパンにとってはきわめて危険なランナーです。隙があれば自ら走ってきますので、ジャパンは外側からかぶり気味で早いプレッシャーをかける必要があります。


サモアは、しつこくディフェンスをしました。後半56分にスコットランドがペナルティトライを挙げ、この時点で3トライ。あと一つでボーナスポイントということになってから、激しく攻めるスコットランドに対して、粘り強く身体を張ったタックルを続けます。
クライマックスは後半74分。スコットランドの11番ショーン・マイトランドが左からライン際を疾走。トライラインからかなり前から姿勢を低くし飛び込みます。サモアの11番、既に一度シンビンを受けているエド・フィドウが追い、身体を投げ出してマイトランドを押し出そうとします。コーナーでボールが弾け、TMOに。トライに届いていないのは間違いないのですが、レフェリーの判定は、フィドウのノーバインドタックルがなければトライになったはずということで、ペナルティトライになりました。フィドウは2回目のシンビンで、レッドカード。


私の目には、タックルがなくてもノックオンだったように見えましたが、これでスコットランドは4トライ。ボーナスポイントです。サモアの必死なディフェンスには感動しましたが、やはりソツがないスコットランド。2015と同じような展開になってきました。やはり、これを超えるには真っ向勝負に勝つしかなさそうです。

 

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