ラグビーワールドカップ2019観戦の旅

2019ラグビーワールドカップ日本大会を、おそらく世界最高レベルでたくさん観戦する予定の私が、自らの記録の意味も含めて運営しております。

ニュージーランド-カナダ1002

63🇳🇿vs🇨🇦0

@大分スポーツ公園総合競技場

 

昨日一日のオフを挟んで、今日からツアー第2弾の始まりです。前試合のテーマは「スコットランドがBPを取れるか」でしたが、今日のテーマは「優勝候補オールブラックスはどれだけ強いか」です。


今日の会場は大分市スポーツ公園総合競技場。私、大分市は人生初上陸かもしれません。ワールドスポンサーでもあるCANON創業の地とのことですが、よくこんな遠くまでワールドカップを連れてきたなあ、というのが第一印象でした。


ニュージーランドは開幕直後、南アフリカとの死闘を見にいきましたが、それ以来の2試合目です。今日のスタジアムも屋根付き閉めっぱなしのため大変暑く、試合後に選手達から「石鹸を付けたボールみたいだ」と言われるくらい、よく滑っている様子でした。これ、どうにかならないものですかね?雨が降ってなければ屋根を開ければ良いと思いますし、ここは人里離れているので、騒音問題も気にならないと思います。ここで、準々決勝2試合も開催するんですよね。エディ・ジョーンズさんあたりは「そんなの当たり前だ。我々はちゃんと対策してきた」とか言いそうですが。


最強軍団オールブラックスの強さは、とにかく基本に忠実、当たり前のことをミスなくできる、というところにあるとよく言われています。華麗なパスや力強いランはよく目立ちますが、私は「キャッチ」にも特徴があると思っています。本当に落とさない。まるで手のひらに吸盤がついているかのようです。その彼らがポロポロ落とすのですから、厳しいコンディションだったのでしょう。


しかし、それでも、王者は王者でした。開幕直後の南アフリカ戦に先発したメンバーは11人が入れ替わっているにもかかわらず、全く見劣りしません。
3番手のHOであるリーアム・コルトマンが力強く前に出ると、大会直前にバックアップから召集されたFLシャノン・フリゼルが鋭くディフェンスを抉ります。ピークを過ぎた感もあったスーパースター、CTBソニー・ビル・ウィリアムスが躍動し、LOパトリック・トゥイプロトゥが激しいタックルの後ボールをもぎ取ります。これは凄いことで、もしこのメンバーが南アフリカ戦のメンバーと試合をしたら、どちらが勝つのか。要はオールブラックスが二つあるようなものです。長く、いろいろなことが起こるワールドカップで、この層の厚さは大きな武器と言えます。
そしてもう一つ、FBボーデン、LOスコット、WTBジョーディのバレット三兄弟が同時に先発しました。全員がトライをするというおまけ付きです。ニュージーランドの田舎で牧場を営んでいるというご家族はどれだけ誇らしいことか。彼らは小さい頃から牧場の仕事を手伝い、自然の中で走り回っていたそうです。私も、いまからでも転職を検討しなければと思いました。
一つだけ気になるのは、WTBリーコ・イオアネの調子です。父は元サモア代表で、日本のリコーにてプレーをしたエディ・イオアネ氏、兄は直前までオールブラックスのスコッドだったブルーズのNO8アキラ・イオアネです。16年にオールブラックス入りしてから、爆発的な走りでトライを量産したニュースターですが、ここ数試合は少し迷いのあるようなランニングが気になっていました。果たして、ワールドカップ 初戦の南アフリカ戦は先発を外れます。今日の試合も一つトライをしましたが、ジュリアン・サヴェアやワイサケ・ナホロ、ネヘ・ミルナースカッダーからポジションを奪い取った爆発力はまだ見られません。後半、SBWに代わってWTBベン・スミスが入ってからはCTBのポジションにチャレンジしていましたが、リーコはやはり、一番外側で見たいところです。


大分でニュージーランドの強さを確認し、明日は花園です。飛行機で大分空港から伊丹空港に向かいますが、私は大の飛行機嫌いなので、次に気になるのは乗る飛行機のサイズになります。

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